漫画、ジャズ、演劇。アートの香り漂うクリエイターの町、杉並区阿佐ヶ谷のエリアガイド。

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両手で楽しむ七夕祭り

お盆前、猛暑に襲われた夏真っ盛りの8月7日?11日の5日間、阿佐ヶ谷では毎年恒例の「七夕まつり」が開催されていました。今年で60回目を迎える阿佐ヶ谷の七夕まつりは、日本三大七夕まつりの一つとして数えられる伝統あるお祭り。規模も大きく、盛大な盛り上がりを見せることでも知られています。

このお祭りの期間中、商店街は各々で出店を開き、阿佐ヶ谷内外から多くの人が集まってくる空間となるのです。そのため、七夕まつりの特徴である、手作りの「はりぼて飾り」はもちろん、阿佐ヶ谷が誇る大型商店街「パール商店街」のお店が総出で七夕まつりを盛り上げています。

この時この場所でしか食べることの出来ない商品

各店舗の前には、かき氷、フランクフルト、唐揚げ、焼きそば、ビールなどの定番商品から、それぞれの店舗の個性を活かしたお団子やフルーツゼリー、無添加のソーセージなど、この時この場所でしか食べることの出来ない商品が並んでいました。他にもパール商店街では、金魚すくいやヨーヨーすくいなどの縁日の定番ともいえるイベントが至る所で開催されていました。子供から年配の方まで夢中になっているその光景は、見ている私にも清々しさを感じさせてくれました。

出店の他にも、商店街のアーケードに飾られたはりぼて飾りの数々が、商店街の盛り上がりをより一層華々しく彩り、ただ出店が出回る縁日とはひと味もふた味も違う、七夕まつりの特色・魅力を存分に発揮していたように感じます。

片手にビール、片手にカメラ

はりぼて飾りには、人気アニメのキャラクターからゆるキャラ（Ｒ）、オリジナリティとユーモア溢れるデザインの装飾まで、幅広い趣味趣向の方向性のものが飾られており、見ていて飽きを感じませんでした。この日阿佐ヶ谷に訪れていたたくさんの観光客の方々も楽しそうに出店やはりぼて飾りを眺めており、至る所から「カシャッ！」というカメラのシャッターの音が聴こえてきました。

多くの方々が、食べ物やビールを片手に、もう一方の手にはカメラを持ち、七夕まつりの醍醐味である、縁日とはりぼて飾りの両方を存分に楽しんでいるようでした。熱気があるにも関わらず、夏の不快な暑さを感じさせることなく、気持ちの良い熱さが商店街中に漲っていました。だからなのか、ただ普通に商店街を歩いているだけで、出店やはりぼて飾りを見ているだけで、七夕まつりの盛り上がりや楽しさを存分に味わうことが出来る、そんな空間だったのではないかと感じています。

■ 第60回「阿佐谷七夕まつり
http://www.asagaya.or.jp/
開催日程：2013年8月7日(水)-11日（日）
主催：阿佐谷七夕まつり連合会
後援：杉並区・東京商工会議所杉並支部