特集コラム

Column 5 阿佐ヶ谷的おみせ

阿佐ヶ谷的おみせ
2011/01/05

ねじめ民芸店

いらっしゃいませ!ねじめ民芸店です

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「高円寺純情商店街」で1989年に直木賞を受賞、2008年には「荒地の恋」で中央公論文芸賞も受賞し、詩や絵本の分野でもご活躍中、作家・ねじめ正一さん。パール商店街にある「ねじめ民芸店」は、ねじめ正一さんご本人が経営されている店舗です。

元々は高円寺の乾物屋でしたが、ねじめ正一さんのお父様、正也さんの趣味が高じて昭和41年、改装して民芸店となりました。昭和47年の高円寺区画整理が契機となり、阿佐ヶ谷へ移転しました。
店内には、色鮮やかな和柄の雑貨が並びます。外から見ても目を惹くため、買い物中に足を止めて見入る人も。日本土産を求め、外国人観光客の方も多く来店します。

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「時代の変化によって、本当の意味での民芸品が少なくなったけれど、質のいいものを手ごろな価格、豊富な品揃えで提供したい」その言葉通り、扱うもののほとんどは純日本製。手鏡、ハンコケース、眼鏡ケース、和紙でできたブックカバー……。ちょっとした贈り物にいいものが揃っています。

中にはちりめん生地で作られた指輪や髪飾りなど、おしゃれな女性に嬉しいものも。「雪待ち椿」、「薔薇紅」、「お弁当」など名前のついた手ぬぐいは、季節を問わず人気。
お酒の好きな方には滋賀県の下田焼、兵庫県の丹波焼の酒器をおすすめいたします。

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豊富な品揃えの原点は、ねじめ正一さんのお父様、正也さんの行動力。正也さん自ら出向き、各地で目にかなったものを選んできました。当時見出した、生産地や卸問屋との取引は、現在も続いています。
「昭和47年に移ってきた時は、新参者扱いでした。でも、あっという間に時は経つもの。チェーン展開の店舗が増え、昔からの店は数えるほど。新しい店が入っても、数年で撤退することが多いです」
寂しそうに語った。それでも、何時間見ていても飽きない、ここまで来てよかったというお客さまからの反応が、支えになっているという。

入れ替わりの激しい商店街の中で、温かな光の様にたたずむ、ねじめ民芸店。混雑時でもお客様ひとりひとりの顔を見て、「いらっしゃいませ!」 笑顔で挨拶する姿が印象的だった。

ねじめ民芸店
http://www12.plala.or.jp/nejime/
住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-35-19
TEL:03-3312-9408
営業時間:10:30から19:30
定休日:不定休

文・取材 / 大和千秋

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